ICOのメリットと、そこに潜んでいるデメリットとリスク

2017年11月13日

ほんの一ヶ月前までネット上で持て囃されていたビットコインですが、中国のICOの全面的な禁止措置を皮切りに今までの高騰は一転、ビットコインは大暴落するという事態が発生しています。

一寸先は闇な金融の世界ですが、ここまでドラマチックに高騰と暴落を繰り返す投機対象というのも昨今ではなかなか珍しいものです。
まだまだ歴史が浅く、信用もされていないというのに、どうしてICOはここまで人々の注目を集めているのでしょうか。

ICOが注目を集める理由とメリット

ICOとはInitial Coin Offeringの略称で、一般的にはクラウドセールと呼ばれるものです。
クラウドセールは株式をイメージすると理解しやすいです。株式会社が株式を発行して資金調達をするように、クラウドセールでは「トークン」と呼ばれている独自の仮想通貨を発行し、それを投資家などに販売することで資金調達を行うことが出来ます。

株価が上がれば、それを購入した投資家も差額分の利益を得られます。
同様に、仮想通貨の価値が上がれば、購入した投資家は儲かるという仕組みになります。原理そのものは株式会社と似ているのですが、ICOには株式にはない様々なメリットや特徴が存在します。

ICOを利用することで得られるメリットとは?株式会社との違いって何なの?

もしも株式会社がビジネスをする上で必要な資金を調達したい時、取れる方法は二つあります。
まず銀行から融資を受けること、そして株式を発行して資金を調達すること、この二つが従来の株式会社が資金を調達する方法だったのですが、この常識に一石を投じたのがICOです。

銀行や株式ではなく、ICOを通じて資金調達を行う場合、企業や組織などがすべき事はトークンと呼ばれる独自の仮想通貨を発行し、そして販売することだけとなります。

事業計画書を作成する必要がありませんし、面倒な株主総会を開く必要もないです。
もちろん、仮想通貨を発行しようと思っても、ただの企業が独力で仮想通貨を発行することは難しいでしょう。しかし、近年は仮想通貨の発行を手助けしてくれるプラットフォームが整いつつあるだけに、ICOを通じての資金調達のハードルが非常に低くなっています。

銀行からお金を借りれるだけの信用がない企業や組織であっても、ICOならばお手軽に資金調達ができるというメリットがあるのです。

そして、このICOから発行される仮想通貨を購入し、それが値上がりすれば、投資家はキャピタルゲインを得られるというメリットがあります。
特に近年はビットコインのブームが手伝ってか、短期間に仮想通貨が高騰するという事態が発生していただけに、ブームに乗れた投資家ほど大きな利益を得ていたようです。

ICOはなぜ仮想通貨だけが危険視されるのか?

投資というのはそもそも絶対に儲かるものではありません。
値上がりする可能性が高い不動産を購入したからといって、必ずしも儲かるとは限りません。不測の事態が発生するリスクは常にあるだけに、あらゆる投資にリスクは存在します。

にも関わらず、なぜ仮想通貨だけがリスクのある投資のようにクローズアップされるのでしょう?仮想通貨だろうと何だろうと、あらゆる投資にリスクがある以上、仮想通貨だけを問題視する必要はないように思われます。

一体、仮想通貨は他の投資と違い、どのようなリスクがあるのでしょうか?

ICOは高いパフォーマンスを期待できる一方で、予測不可能なリスクが大きい

どこの誰が作ったのかよくわからない通貨がたった数年で50万円以上の値段がつくと、一体誰が予測できるのでしょう?ビットコインはまさにパフォーマンスという観点において、恐ろしく利益率の高い投機対象です。
人気があるといっても2015年頃はまだ2万円から3万円程度だったビットコインですが、現在は一時的に暴落しつつも、それでもまだ40万円以上の価値がビットコインにはあります。

このブームに乗り、仮想通貨で一攫千金を目指す投資家がいたとしても、おかしくはないでしょう。しかし、ビットコインに限らず、仮想通貨には非常に危ういリスクが存在します。今回の中国のICO全面禁止などがまさに仮想通貨の危うさを示す格好の事例となります。

もしも株式市場が明日、政府の命令で突然閉鎖されるなんて事になったら、一体どれほどの経済危機が発生するのでしょう?もちろん、そんな事態は滅多に発生しないのですが、仮想通貨の世界ではその普通の投資ならばまず起こらない危機的な事態が発生することがあります。

FXがいくらリスクの高い投資でも、日本政府が円の発行を止めることはないでしょう。
しかし、仮想通貨ならば、政府の対応次第ではいつでも規制、そして禁止することが可能なことが今回実証されてしまいました。
なにより、仮想通貨は他の投資と異なり、法整備が万全ではありません。今は平気かもしれませんが、将来的には法律で規制される可能性が非常に高く、リスクが大きいです。

IPOとICOの違いは?そのメリットとデメリットって何があるの?

IPOとはInitial Public Offeringの略称であり、この綴りを読むだけでも、ICOが株式を意識している概念であることが読み取れます。
未上場だった企業が証券取引所に上場すると、今後は株式を公の場で公開し、投資家に購入してもらうことで企業は資金を調達できるようになります。

この原理そのものはICOと似ているのですが、IPOと違ってICOの場合、投資家へ創業計画書を提出する義務も株主総会を開く必要もなく、全てを秘密裡に資金を調達できます。

ICOのハードルといえばトークンを発行することぐらいなのですが、現在は簡単に独自の仮想通貨を発行するプラットフォームがあるだけに、ブロックチェーンの技術や知識がなくとも企業や組織はICOを通じて仮想通貨を発行し、資金調達が行えます。

このように、IPOと違ってICOは誰でもお手軽に、そして素性を明かさずに素早く資金を調達できるというメリットがあります。その一方で、政府から規制されるリスクが高く、突発的なニュースが原因で高騰することもあれば、突然暴落するリスクがあります。

ICOにはただの資金集め、資金が集まったら音信不通などの詐欺のようなコインがあって危険!

IPOと異なり、ICOでは一体どのような企業や組織が仮想通貨を発行しているのか、投資家にはわかりません。中には詐欺同然の仮想通貨や、購入した途端に消えてしまうような犯罪集団もいます。
株式投資と違い、ICOには仮想通貨の発行者に信用がないというデメリットが存在します。

ICOに興味があるけれど、もしも取引をする場合は何に注意をすれば良いの?

いくらリスクがあるとはいえ、基本的に投資は自己責任です。ピンチをチャンスに変えることができれば、ICOは投資家に利益をもたらすことが出来るでしょう。

では、いざ投資をする場合、一体何に注意をすれば良いのでしょうか?

ICOを利用する場合の注意点とは?一体どのトークンに投資すれば良いの?

基本的にどの企業も一定の信用があるIPOと異なり、ICOはまさに玉石混交であり、信用できないトークンが非常に多くあります。
具体的な事業内容が書かれていない、少額からの購入ができない、トークンに関わっているメンバーが怪しいなど、少しでも不審点のあるトークンは購入しないようにしましょう。というのも、詐欺の可能性があるからです。

さらに、有望なトークンそうに見えるからといって、安易にメールアドレスなどの個人情報は送らないようにしましょう。フィッシング詐欺の可能性があるからです。

ICOを利用する場合、仮想通貨のほぼ全ては詐欺だと思いましょう。それくらい用心深くしていないと、どこで騙されるかわからないからです。一見良さそうな仮想通貨だからといって、すぐに投資しないよう、常に注意を払いましょう。

ICOは危険なのか?中国の全面禁止によって今後ビットコインはどうなっていく?

詐欺まがいの仮想通貨があったり、突然政府によって規制されるなど、リスクとデメリットが多い仮想通貨ですが、その一方でパフォーマンスが優れているのも事実です。

仮想通貨の市場というのは現代において、まさしくフロンティアです。一攫千金のチャンスがある一方で、騙される危険は至るところに存在します。なにしろ法整備が進んでいないだけに、安全に稼げる手法など全く確立されていません。

悪貨は良貨を駆逐するという諺がありますが、ビットコインが悪貨となるか、良貨となるかは今後次第と言えます。

著者情報
オールマイティなトレーダーを目指して日々奮闘中 投資で5000万円貯める事が目標。 基本ビビりなので日々可愛い利益をコツコツ貯めています。

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