• FXをする際に知っておきたい為替相場に影響のある各国の中央銀行の重要性

為替相場に影響のある要素を多く知ることでリスク回避にも繋がる

2017年5月13日

FXをしていると、中央銀行という言葉が非常に多く出てきます。

各国の中央銀行は為替相場へ大きな影響がありますので、しっかりと把握をしておきましょう。
為替相場は複合的要素で変動しまうので、少しでも影響力のある要素について知っておくことで、利益を得やすくなったり、リスク回避しやすくなります。

中央銀行の重要性や動き、為替相場に影響を与える要素について説明していきます。

先進各国中央銀行は為替相場に大きな影響を与える存在

為替相場に大きな影響を与える要素の一つに、各国の中央銀行があります。
国の金融政策などを決め実行するのは中央銀行です。

中央銀行が行う取り組み次第で、通貨高・通貨安など為替相場が動きます。
ここでは、為替相場を読み、FXで勝つためにも、中央銀行の動きを把握する重要性について確認していきます。

金融政策などを行う各国の中央銀行為替相場へ大きな影響を与える

中央銀行は国の金融組織の中核をなす銀行のことです。
中央銀行は、発券銀行としてお金の管理や発行をしたり、銀行の銀行として民間銀行から預金の受け入れや貸し出しをしたり、政府の銀行として政府の資金管理などを行います。そして、国の物価の安定や景気調整をして、健全な経済成長を維持するために金融政策も行います。

日本の日本銀行、アメリカの米連邦準備理事会(FRB)、カナダのカナダ銀行、イギリスのイングランド銀行、フランスのフランス銀行、ドイツのドイツ連邦銀行、スイスのスイス国立銀行、EUの欧州中央銀行(ECB)、インドのインド準備銀行、中国の中国人民銀行、韓国の韓国銀行など、世界にはたくさんの中央銀行が存在します。中央銀行が行う金融政策によって各国の経済情勢が変わってきますので、為替相場へ与える影響は非常に大きいです。
  

世界の為替相場に影響を与えるアメリカのFRBと注目されるFOMC

世界中に多くの中央銀行がありますが、特に為替相場への影響力が大きいのがアメリカのFRB(Federal Reserve Board)です。FRBは、連邦準備制度であるFRSの最高意思決定機関のことです。
FRBが決めたことを実際に業務として行うのが全米にある連邦準備銀行です。

連邦準備銀行は、ボストン、ニューヨーク、フィラデルフィア、クリーブランド、リッチモンド、アトランタ、シカゴ、セントルイス、ミネアポリス、カンザスシティ、ダラス、サンフランシスコの12行あり、それぞれの担当する地域で中央銀行の役割を果たしています。最も為替相場に影響を与えるFRBが行う金融政策の内容を決定する会合が連邦公開市場委員会であるFOMC(Federal Open Market Committee)です。

日本での日銀金融政策決定会合や、ユーロ圏でのECB政策理事会にあたります。FOMCは、委員長をFRBの議長が務め、副委員長をニューヨーク連邦準備銀行総裁が務めます。FOMCでは今後の金融政策が決められ、FRBが利上げをするのか、利下げをするのかなどを決めます。
注目されている政策金利は年8回の6週間ごとに発表されています。

中央銀行の金融政策で取引通貨ペアが大きく影響されることもある

特に為替相場への影響が大きいのがFRBですが、日本銀行やECBなど、他の中央銀行も為替相場へ影響を与えます。
特に自国通貨に対しての影響力は大きく、日銀金融政策決定会合で政策金利や金融政策が決まると、円の価値に影響を与え、大きく円安や円高に動く可能性があります。

FRBやECB、日本銀行など、主要の中央銀行は為替相場への影響が比較的強いため、どんな動きをしているかは抑えておく必要があります。
米ドル円であればFRBと日本銀行など、自身が取引する通貨ペアの自国の中央銀行の動きは最低限把握しておきましょう。どんな金融政策の実施が決まり、金利は上がるのか下がるのか、為替相場の動きに直結しますので注視する必要があります。

中央銀行の政策金利による為替相場の動き方のポイント

中央銀行は政策金利の引き上げや引き下げも行います。金利の引き上げ・引き下げは為替相場へ与える影響は非常に大きく、上がるか下がるか、どらくらい上がるか、どらくらい下がるかによって、相場の動き方も変わってきます。
ここでは、中央銀行の行う金利政策によって為替相場がどのような動きをするか、確認していきましょう。

中央銀行が利上げ・利下げをすると為替相場は概ね一定の動きをする

特に、2017年に利上げで注目されているFOMCの政策金利。利上げされることでドルの金利が高くなるため、ドルを持ちたいと考える投資家が増えます。
そうすると、他の通貨を売り、ドルを買う人が増えるため相場はドル高に動きます。
米ドル円を持っている場合は、FOMC政策金利が上がればドル高円安に動きますし、金利が下がればドル安円高へと動くのが一般的です。

政策金利を上げるということは、その国の経済情勢が良いことも表します。さまざまな複合的要素によって相場は動きますので、絶対ではありませんが、その国の政策金利が上がれば通貨の流入が増え通貨高になり、政策金利が下がれば通貨の流出が増え通貨安になります。

利上げが行われても予想よりも低ければ逆方向に相場が動く場合がある

中央銀行の政策金利が発表されれば必ずしも上記のような動きをするとは限りません。

例えば、FOMC政策金利を上げすることが発表されても、予想より低い金利での利上げや、今後の利上げ見通しが弱い発表の場合は、金利は上がりますが、ドル安に動く場合があります。
つまり、他の経済指標などと同様で、市場予想よりも低い結果であれば相場は下がり、予想と同等、もしくは予想以上であれば相場は上がるということです。
0.5%から1.0%へ利上げがあるだろうと予想されていた結果、実際の利上げが0.75%であれば、利上げをしたとしても失望感があるため、ドルは売られてしまいます。

また、利上げの回数に関しても、年内にあと3回利上げをすると予想されるなかで、発表された内容が年内3回利上げへ消極的な内容であれば、ドルの失望売りが行われます。
このように、同じ利上げでも、予想より良いか悪いかで為替相場の動きもまったく逆になることがあります。
特に発表前から多くの期待値が織り込み済の場合は、大きく真逆へ動く可能性があります。

世界的に大きな影響を与える、重要な要素

中央銀行の金融政策など以外にも、為替相場に影響を与える要素はたくさんあります。為替相場は複合的要素によって構成されており、変動をします。特に、下記で紹介している中国の動き、原油価格、債券相場、ヘッジファンドの動きには注意が必要です。他にもいくつもの要素はありますが、これら4つはしっかりと抑えておきましょう。

アメリカに次ぐ大国中国と中国人民銀行は大きな影響を与える

アメリカに次ぐ世界2位のGDPを誇る中国の経済情勢や、中央銀行である中国人民銀行は世界にも影響を与えます。世界2位の規模感なので当然のことではあります。
中国の経済成長が鈍化すると世界経済の先行きにも不透明さが出ますし、中国と輸出入している国も影響を受けてしまいます。
2015年の中国人民元の基準値の切り下げは為替市場に大きな影響を与え、中国ショックと呼ばれました。
アメリカと中国の影響力は非常に大きいですので、常時チェックしておく必要があります。

一時暴落した原油価格原油価格が下がるとドル安円高の動きへ

原油価格は各国の経済状況に影響を与え、為替相場への影響も大きい要素です。2016年には原油価格が30円を割り、2017年4月現在では50円前後の価格を付けています。
原油価格が上がるか下がるか、OPECの生産目標はどうなるかなどが注目されています。今までは、原油価格が下がれば、輸入国は電気代などが安くなり経済にとってプラスになるため、通貨は高くなっていました。

米ドル円であればドル高円安に動いていました。しかし、中国などの先行き不透明さやシェールガスなどの影響もあり、原油価格があまりにも下がっているため、原油価格が下がるとリスク回避も含めてドル安円高へと動いています。

特にアメリカの国債などの債券相場も世界的に影響を与える

債券相場とは債券の市場価格のことで、為替相場にも影響を及ぼします。国債は市場金利が上がれば価格が下がり、市場金利が下がれば価格が上がるのが一般的です。
そして、債券の価格が下がればドル高、価格が上がればドル安になりやすい傾向があります。
つまり、市場金利が上がる=ドル高=債券価格は下がる、市場金利が下がる=ドル安=債券価格は上がる流れにあります。

莫大な投資金額を動かすため為替相場へ大きな影響のあるヘッジファンド

多くの投資家から資金を集め運用しているヘッジファンドがいくつもあり、為替相場への影響も大きいです。
ヘッジファンドもテクニカル分析やファンダメンタルズ分析を行い、取引をしますが、個人投資家とは比べものにならないほどの資金で取引を行います。
そのため、ヘッジファンドの立ち回り一つで相場は大きく動きます。ゼロサムゲームであるFXの場合、個人投資家が投資したお金がヘッジファンドによって食い物にされることもあります。
とにかく扱う資金量が違いますので、相場を意図的に大きく動かします。

他の経済指標よりも中央銀行の動きは相場へ影響を与える

中央銀行は政策金利などを決め、為替相場へ大きな影響を与えます。政策金利が上がれば通貨はどう動くか、下がればどんな動きをするかなど、予めシミュレーションをしておくと、政策金利発表の際も対応しやすくなります。
特にメジャーなFRBやECBの動きは常にチェックをしておきましょう。
もちろん日本銀行の動きもです。他の経済指標よりも、中央銀行の動きの方がインパクトが大きく重要です。

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