• FX取引にあたり必要な「必要証拠金」「有効証拠金」「必要証拠金維持率」について

それぞれの用語や指標の内容を知ることでリスクコントロールに繋がる

2017年5月9日

FXは無料で始めれるわけではありません。取引を行うには必要証拠金が要ります。

必ず必要になる必要証拠金とは何なのでしょうか。また、有効証拠金や必要証拠金維持率とは、何のことを指し、どれくらい重要なのでしょうか。

これからFXを始める方やFX初心者の方は参考にご覧ください。

必ず知っておきたい必要証拠金の内容や考え方について

FXには必要証拠金や有効証拠金という用語・指標があります。
注文や決済とは異なりますが、何れも非常に重要な指標です。これらの指標をないがしろにして取引を進めていると、強制ロスカットになり資産の大半を失ってしまう可能性があります。

それぞれの指標の意味をしっかりと理解をした上で、日々の取引を行うことはとても大切です。強制ロスカットの回避にも繋がります。それぞれの内容や算出方法などを、一つひとつ確認していきましょう。

FXを始める際に必ず必要なお金「必要証拠金」とは何なのか?

FXは必要証拠金がないと売買取引を開始できません。
必要証拠金とはFXをするにあたり担保のようなものです。必要保証金とも呼ばれます。FXを始める場合には、口座開設をして証拠金を入金して始めます。

FXは差金決済と言って、取引代金とは別に証拠金が取り扱われ、取引で生まれた損益分のみをやりとりします。
そのため資金効率が良く、預けている証拠金の数倍もの取引も可能です(レバレッジ)。
必要証拠金は各FX業者によって自由に決められています。通貨ペア、取引通貨単位によっても異なります。FXを始める際は、各業者の必要証拠金がどれくらい必要かも確認するようにしましょう。

必要証拠金とは意味が違う「有効証拠金」とは何なのか?

FXで売買取引を行うと、為替差益や為替差損が出ます。
これらの利益や損失は取引証拠金に反映されます。為替差益が100円出ると取引証拠金に100円加えられて、為替差損が100円出ると取引証拠金から100円差し引かれます。

この時の証拠金のことを有効証拠金と言います。有効証拠金のことを有効保証金、実質証拠金、実施保証金などとも呼んだりします。

有効証拠金を算出したい場合は、「①証拠金+②含み損益−③注文中証拠金−④出金予定額(依頼額)」で計算します。

「①証拠金」は、FX口座に入金している証拠金額の合計です。FX業者によっては表示名が異なる場合があります。
「②含み損益」は、決済していない保有ポジションの損益のことで、スワップポイントの損益も含まれます。
「③注文中証拠金」は、指値注文などを出していてまだ約定していない分に必要な証拠金のことです。未約定の注文が多いとここの金額が大きくなります。
「④出金予定額(依頼額)」は、FX業者へ口座からの出金依頼をしている金額のことです。既に出金されている金額は関係ありませんが、出金依頼をしてまだ引き出せていない場合は該当します。

必要証拠金も大事な金額ですが、有効証拠金にも着目して日々の取引をしなければなりません。なぜなら有効証拠金は、ロスカットに影響を及ぼす指標でもあるからです。

必要証拠金と有効証拠金の違いをしっかりと把握しておきましょう。

レバレッジの有無や倍率によって必要証拠金は変わる

必要証拠金はレバレッジによって必要金額が異なります。

1ドル=100円で1万ドル(100万円相当)を買う場合、レバレッジ10倍であれば必要証拠金は10万円、レバレッジ5倍であれば必要証拠金は20万円、レバレッジ2倍であれば必要証拠金は50万円、レバレッジ1倍であれば必要証拠金は100万円必要です。

このように、レバレッジが変われば必要証拠金も変わります。

重要指標である必要証拠金維持率の基本的内容や重要性について

必要証拠金維持率は、常にチェックしておきたい指標です。
強制ロスカットにならないためにも、ないがしろにしてはいけません。数値が高いほど急な為替相場の変化にも耐えられます。

逆に数値が低いと僅かな為替相場の変化で強制ロスカットになってしまう可能性があります。長く勝ち続けていくためにも、非常に重要な指標です。

強制ロスカットにならないためにも非常に重要な指標「必要証拠金維持率」とは?

必要証拠金維持率とは、必要証拠金に対する有効証拠金の割合のことです。

必要証拠金維持率を算出したい場合は「有効証拠金÷必要証拠金×100」で表します。

有効証拠金が200,000円で必要証拠金が45,000円の場合は、45000円÷200,000円=必要証拠金維持率は444.44%です。
必要証拠金維持率は、有効証拠金が上がるか必要証拠金が下がると低下します。

必要証拠金維持率は強制ロスカットの指標とされる数値です。必要証拠金維持率が、ある一定値より下がるとマージンコールがかかってしまいます。

また、更にそれ以上下がった場合は強制ロスカットになってしまいます。必要証拠金維持率は非常に重要な指標で、極力高い維持率をキープすることが、強制ロスカットの回避へと繋がります。

高いレバレッジで取引する場合は強制ロスカットに注意が必要

高いレバレッジを掛けて取引をすると必要証拠金維持率が下がりやすく、強制ロスカットロスカットのリスクが高まります。
レバレッジの利点は少ない資金を元に最大25倍もの取引が可能なことです。

しかし、5倍や10倍などレバレッジを掛けて取引をすると、僅かな値動きで通常のレバレッジ倍数分の損失を抱えてしまいます。
含み損が大きくなる分、必要証拠金維持率の低下が速く強制ロスカットになる可能性が高いです。

2万円の証拠金で1ドル=100円の時にレバレッジ50倍で1万ドル=100万円分を買った場合に、1ドル=99円まで円高になってしまうと、99万円の価値になり1万円の含み損を抱えてしまい、その際の証拠金維持率は50%になります。

このように、高いレバレッジを掛けるほど僅かな為替レートの値動きで、証拠金維持率は一気に低下してしまい、マージンコールや強制ロスカットになってしまいます。
レバレッジを掛けて取引する場合は、余裕のある証拠金を準備したうえで行いましょう。

少なくとも必要証拠金維持率は300%以上をキープする安全圏は500%以上

FXで強制ロスカットにならないようにするには、必要証拠金維持率に注意しながら、日々の取引を行わなければなりません。
必要証拠金維持率は少なくとも300%以上を維持するようにしましょう。500%以上あれば安全度は非常に高いです。逆に300%を切ってしまうと、為替相場の急騰・急落によって、一気に危機的状況に陥ってしまい強制ロスカットになる可能性が高いです。

500%以上あれば確実に大丈夫ということではありませんが、よほど急騰・急落しない限りは、強制ロスカットを回避するための対処時間が稼げます。
注文する場合は必要証拠金維持率を意識して行いましょう。

必要証拠金維持率をコントロールしながら取引することが大事

必要証拠金や有効証拠金、必要証拠金維持率は、FXをしていくうえで切っても切り離せない指標です。
特に必要証拠金維持率は、常日頃からチェックをしておかないと、強制ロスカットになってしまう恐れがあります。

ロスカットになってしまっては、それまでの時間や労力が水の泡ですので、ロスカットにならないように上手く維持率をコントロールしていきましょう。

著者情報
オールマイティなトレーダーを目指して日々奮闘中 投資で5000万円貯める事が目標。 基本ビビりなので日々可愛い利益をコツコツ貯めています。

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