• 激似!行違い線と出会い線は全く逆の意味を持つ

トレンド転換か一時的な振り落としか、シグナルの見極めに注意!

2018年5月24日

テクニカル分析といえば、多くの方が移動平均線やMACDなどのインディケーターを活用した手法をイメージすることでしょう。
しかし、ローソク足のみに着目したテクニカル分析でも、相場のトレンドを読み解くことが可能です。

今回ご紹介するローソク足パターンは、「行違い線」と「出会い線」。
一見ロマンティックなネーミングですが、相場のリアルな現状を表しており、うっかり見過ごしてしまうと大損失につながりかねない重要なシグナルでもあります。

「行違い線」と「出会い線」は一体どのような値動きを示しているローソク足パターンなのか、具体的に見ていきましょう!

行違い線と出会い線を見比べる

行違い線と出会い線は、2本のローソク足によって構成されているシンプルなチャートパターンです。2本のローソク足の「始値」または「終値」のどちらかが近似しているという特徴があります。

下の画像を見れば一目瞭然なように、行違い線と出会い線はパッと見とても似たような形状でチャート上に現れます。

しかし、陽線と陰線の配置が逆になっただけで、その意味合いが大きく異なってきます。両者の違いを具体的に解説しましょう。

行違い線とは

行違い線は、「始値がほぼ同じ」で「終値が大きく乖離」している2本のローソク足の組み合わせを指します。
まるで二人の歩行者が反対方向にすれ違っているように見えるので、行違い線と呼ばれています。

行違い線には、2種類の形状パターンがあります。

  • 陰線が出た後、ローソク足が陽線になって大きく値上がりする。
  • 陽線が出た後、ローソク足が陰線になって大きく値下がりする。

終値だけに着目すると、2本のローソク足の期間中に大きな反発が起こっていることが分かります。

出会い線とは

出会い線は、「始値が大きく乖離」していたものの「終値がほぼ同じ」になった2本のローソク足の組み合わせを指します。

まるで二人の歩行者が互いに接近しながら同じ場所で立ち止まったように見えるので、出会い線と呼ばれています。
出会い線には、2種類の形状パターンがあります。

  • 陽線が出た後に窓埋めの陰線になって、値上がりがチャラになってしまう。
  • 陰線が出た後に窓埋めの陽線になって、値下がりをチャラにしてくれる。

終値だけに着目すると、2本のローソク足の期間中に大きな値動きがあった割には元のさやに収まっていることが分かります。

行違い線と出会い線は似ているが意味は全く違う

厄介なことに、行違い線と出会い線は外見的には非常に似ているくせに、示唆しているサインの内容は真逆です。

うっかり勘違いすると本来と逆のポジションを取ってしまい、大損失に発展しかねないリスクがあります。
ケアレスミスを回避するためにも、各々のローソク足パターンの持つ意味を基本から正確に理解しておきましょう。

行違い線の特徴

行違い線は、始値がほぼ同じなのに終値が反対方向に大きく乖離している2本のローソク足の組み合わせを指します。

非常に大きな値動きが起きているため混乱しそうになってしまいますが、慌てる必要はありません。
結論から言うと、行違い線は「単なる一時的な調整局面」を指すシグナルです。
その理由を把握するために、2本のローソク足を1本のローソク足に合体させて考えてみましょう。

一つ前のローソク足が陰線、その次のローソク足が陽線になった場合「下ヒゲの長い陽線(カラカサ・下影陽線)」が出来上がります。
これは、買い圧力が強いために下値付近に抵抗がある相場状況を表しています。

反対に、一つ前のローソク足が陽線、その次のローソク足が陰線になった場合「上ヒゲの長い陰線(上影陰線)」が出来上がります。
売り圧力が強いために上値付近に抵抗がある相場状況を表しています。

上昇トレンドの最中に出現した行違い線は押し目買いのチャンス、下落トレンドの最中に出現した行違い線は戻り売りのチャンスとなります。

あまりにも値動きが大きいとついつい躊躇してしまいがちですが、むしろ絶好のエントリータイミングを示すシグナルと言えるでしょう。

ただし、2本のローソク足を合成した時に出来上がるローソク足の胴体が極端に短い場合(コマ)、しばらく保ち合いが続く可能性もあります。安易に飛びつくと相場の急変に巻き込まれるリスクがあるので注意が必要です。

出会い線の特徴

出会い線は、一つ前のローソク足の勢いそのままに大きく窓を開けて取引が始まったものの、反発によって最終的に一つ前のローソク足の終値付近で取引を終えてしまった2本のローソク足の組み合わせを指します。

これは行違い線とは真逆のサイン。現行のトレンドに反発する勢いが勝り、目先のトレンドが反転する可能性を表しています。
こちらも2本のローソク足を1本のローソク足に合体させて考えてみると、その理由が分かりやすいです。

一つ前のローソク足が陽線、その次のローソク足が陰線になった場合、「上ヒゲの長い陽線(上影陽線)」が出来上がります。

これは、売り圧力が強いために上値付近に抵抗がある相場状況を表しています。

反対に、一つ前のローソク足が陰線、その次のローソク足が陽線になった場合「下ヒゲの長い陰線(陰のカラカサ・下影陰線)」が出来上がります。

買い圧力が強いために下値付近に抵抗がある相場状況を表しています。
2本目のローソク足が陽線なら上昇トレンドへの転換、2本目のローソク足が陰線なら下落トレンドへの転換サインです。

トレンドが継続する行違い線と違って、出会い線が出現した場合はトレンド反転に注意を払う必要があります。

ただし、2本のローソク足を合成した時に出来上がるローソク足の胴体が極端に長い場合(大陽線・大陰線)、すぐにはトレンドが変化しない可能性もあります。安易にドテン売買を仕掛けるのは早計です。

まとめ

終値だけに注目すると、ほとんど値動きの無い出会い線は単なる一時的な調整局面で、大きく値動きした行違い線がトレンド転換を示しているかのように思いがちです。

しかし、実際には出会い線の方がトレンド転換のシグナルであり、行違い線の方は一時的な振り落としに過ぎないと解釈されます。

よく似たチャートパターンなので混同しがちですが、二つのローソク足を合体させて考える習慣をつければ間違えるリスクを回避することができます。

行違い線と出会い線の違いをしっかり理解して、相場のテクニカル分析に活かしましょう!

著者情報
オールマイティなトレーダーを目指して日々奮闘中 投資で5000万円貯める事が目標。 基本ビビりなので日々可愛い利益をコツコツ貯めています。

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