• 相場の特徴や市場の動向を読むうえでも役立つ出来高とは?

出来高は銘柄の流通量や銘柄の注目度を表す指標でもある

2017年5月14日

株式情報サイトやチャートなどを見ると、株の出来高が表示されています。
出来高は、株価へ与える影響が強く、重要な指標の1つです。観察することで、相場の力強さや株価の動きを予測可能です。
出来高を見ることでどのようなことを知れるか、出来高と株価の動きにはどのような関係性があるのかについて、紹介します。

出来高が急増すると相場が大きくなりがち

出来高が急増すると相場が大きくなるのでしょうか。また、出来高が多いということは、何を表すのでしょうか。
出来高の推移から相場がどう動くのかが分かれば、相場を読み解くヒントになります。
急増することでの相場の変化や、出来高の多さによって、相場の動力が掴めることについて、それぞれ確認していきましょう。

なぜ出来高が急増すると相場が大きく動きやすいのか?

出来高とは株の売買を行う際の株数のことを言います。
つまり、A社の株を1,000株売買された場合のA社の出来高は1,000株ですし、B社の株を100,000株売買された場合の出来高は100,000株です。
出来高が少なければ、売買された株数が少ないことを表し、出来高が多ければ、売買された株数が多いことを表します。
そのため、出来高が多くなるということは、多くの株が買ったり売ったりされたことを表しので、相場も大きく動きやすいです。相場は需給バランスで決まっているため、1000株の出来高ではほとんど相場は反応がありませんが、1,000,000株の出来高であれば相場の反応は自然と大きくなります。
多くの株数が買ったり、売られたりすることで、需要や供給が大きくなり、その分相場が大きく動きます。出来高が急増すると相場が大きく動きやすいといのを認識しておきましょう。

出来高の多さは相場の動力を測るモノサシだということ

出来高が多くなると相場が大きく動きます。つまり、出来高が多いほど相場の動力が大きいことを表します。
出来高が多い=多くの株数が売買されている=多くの投資家が取引を行っている=相場が上がったり下がったり動きやすい、ということです。企業によって出来高は異なります。下記は、2017年4月25日の出来高です。

イオン             2,054,200株
トヨタ自動車          7,169,800株
ソフトバンクグループ      7,260,300株
セブン&アイ・ホールディング  1,823,300株
日本マクドナルドホールディングス 135,100株
ANAホールディングス      9,953,000株
吉野家ホールディングス      694,500株
ファーストリテイリング      666,800株

同じ企業でも日によって出来高が変わります。
出来高が多いほど流動性が高く、良い場合も悪い場合も注目度が高いことを示します。
上昇・下降のトレンドはありますが、出来高が多い=相場の動力が大きい、というモノサシになります。
多くの売買取引が行われている銘柄を選びたい場合は、出来高を1つの参考指標として捉えることが可能です。

出来高が多いと流動性が高い!出来高は流動性のバロメーター

出来高は銘柄の流動性を表すバロメーターでもあります。出来高が多いということは、多くの人が売買をし、流動性が高いということを表します。
出来高が少ない場合は、売買する人が少なく、流動性が低いことを表します。
流動性が低いと、スムーズに希望の価格で売買取引ができない可能性があります。
ここでは、出来高が株価に先行して動く場合があることや、出来高の変化によって上昇幅や下落幅、トレンドの転換などが予測できることについて、確認していきましょう。

出来高は株価の大きな動きに対して先行して動きやすい

出来高は株価に対して先行して動きやすいです。
株価が下落した後に、上昇に転じる際は、直前に出来高が増加します。
株価と出来高が並行して動く場合もありますが、基本的には株価が大きく上昇したり、下降したりする際は、その直前に出来高が急増します。
つまり株価上昇・下落の前触れとして出来高が急増する場合があるということです。

出来高が先行して動く理由とは?株取引に応じて株価が反応するため

株価が動くということは、市場で相応の取引が行われていることを表します。多くの株が買われれば、株価が上がりますし、多くの株が売られれば、株価が下がります。多くの株が売買されることで、株価も変動しますので、株価が大きく動く前に出来高が増えるのは当然とも言えます。
出来高は株価の大きな動きに対して先行して動きやすいということです。
ただし、必ずしも出来高が先行するわけではなく、出来高と株価が並行する場合や、株価に対して出来高の動きが遅行する場合もあります。

前回の上昇時に比べて出来高が少ない場合は注意する必要がある

前回の株価上昇時に出来高が多く、今回の上昇時には出来高がそれほど多くない場合や、前回の下落時に比べ出来高が少ない場合は、注意が必要です。
出来高が少ないということは、売買取引が少ないことを表すため、相場の力が弱まっている可能性があります。
そのため、前回ほどの上昇・下降をしないことが考えられます。相場のトレンドが転換することも考えられますので、前回に比べ出来高が少ない場合は注意が必要です。

前回の上昇幅や下落幅と出来高の多さを元に、今回の出来高の少なさから上昇幅・下落幅の予測をするようにしましょう。

前回よりも出来高が少ない場合はトレンドが変わる兆候の可能性もある

例えば前回の上昇時に比べて出来高が少ない場合は、相対的に株を買う人が少なくなっていることが考えれます。
そのため、株価は前回上昇時ほど上昇をしない可能性があります。
株を買う人が少なくなったということは、「今は買う時ではない」「株価が下がるかもしれない」「他の銘柄の方が魅力的になった」など、銘柄に対して疑義を抱いた人が多くいる可能性があり、相場の動力が小さくなって、株価が下落していく可能性があります。
前回の上昇時・下降時よりも出来高が少ない場合は、前回よりも相場が弱まり、トレンドが変わることがありえるということを認識しておきましょう。

出来高で相場の動きを予測することも可能出来高に注目してみよう

出来高は相場の流通量を表し、出来高が多いことは多くの人が売買していることを表します。
その分、相場が大きく動く可能性があります。
相場が大きく変動する可能性が高い銘柄を選びたい場合は、出来高の多い銘柄を選ぶと良いです。
出来高が多い方が、株を売りたい場合もスムーズに売却できます。急増した際は株価が大きく変動する兆候でもあります。
出来高で相場の特徴を確実に捉えることはできませんが、日頃チェックしている銘柄も、出来高に注目して動向を観察してみると面白いですよ。

著者情報
自虐に突っ走る投資初心者。腹八分目を肝に銘じつつ、欲と恐れと戦いながらどこまで我慢できるか毎日チキンレース繰り広げてます。

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