• ローソク足のヒゲと実体の正しい見方を図解します

投資家が相場分析する際に重要なヒゲとは?実体とは?

2017年5月15日

ローソク足やヒゲという言葉を聞いたことはありますか。
チャートを見て相場の分析・予測をするために、絶対に知っておかなければならないものです。

どんなヒゲが伸びているか、上ヒゲと下ヒゲの伸び方のバランスはどうか、実体は長いか短いかなど、ローソク足の実体とヒゲの長さやバランスで相場の勢いなどを分析・予測することが可能です。
ここでは、投資家にとって切っても切り離せない存在である、ヒゲや実体、ローソク足について、紹介します。
株式投資を始めて間もない方や、これから始める予定の方、復習など、参考にご覧ください。

投資家たちにとってのヒゲや実体とはどれほど重要な存在なのか

投資家にとって、ヒゲや実体はどんな存在なのでしょうか。
ヒゲや実体を見ることで相場の勢いや方向性などの分析もできるため、株を手放すタイミングを見計らっている投資家にとっては、非常に重要な存在です。
ヒゲや実体の特徴や動き方を知ることで、その他のテクニカル分析の精度も高まります。
ヒゲや実体、ローソク足の特徴や、どんな状態であれば投資家が喜べるのかなどについて、確認していきましょう。

ヒゲとは?ローソク足とは?実体や上下のヒゲには意味がある

ヒゲとはローソク足の実体の上下に伸びる線のことで、高値や安値を表します。
実体部分は本体や胴体とも呼ばれます。1つのローソク足だけで、高値・安値・始値・終値の4つの値が把握でき、特定の時間内で価格がどのような動きをしたかを大枠把握できます。
ローソク足は、陽線と陰線の2つあり、価格が上昇した場合は陽線、下降した場合は陰線が表れます。ローソク足は時間軸に合わせて分足や時間足、日足、週足などがあります。

ヒゲは実体の上に伸びる線が上ヒゲと呼ばれ、実体の下に伸びる線が下ヒゲと呼ばれます。
これらのヒゲは特定の時間内での高値と安値を表し、上ヒゲと下ヒゲを見れば、相場の変動幅が分かるようになっています。
そのため、相場の勢いが拮抗している際は、実体がなく高値と安値が表示された十字足が表れます。実体やヒゲを通してローソク足を読み取り、相場の動きを予測することはチャートを見る基本です。

実体が長い陽線が表れると期待が大きくなる上ヒゲが表れると状況変化の可能性も

例えば、特定の時間内で始値が100円で終値が120円まで大きく上がったとします。
この場合、陽線で実体がとても長く表示されます。

実体が長く表示されるほど、株価が上昇していることを示しますので、投資家としては期待が膨らみます。
特に上昇の力が強い場合は、実体が長い陰線が表示され、ヒゲは下ヒゲのみが伸びています。しかし、実体が長く表示されていたのが、段々と短くなり上ヒゲも表れた場合は、投資家も心配になってきます。
株を買って保有している場合は、極力実体の長い陽線が表れてほしいものです。

その分、株価が上昇しキャピタルゲインを得れる可能性が高まります。投資家は株価が上がると嬉しいと同時に、いつ売却するかを考えています。
当然ですが、売却するのであれば、できる限り高値で売りたいものです。

実体の長い陽線を見ながらも、いつ実体が短くなるかドキドキしています。そのため、実体が短くなり、上ヒゲが表れると心配や不安な気持ちが出てきます。

上ヒゲが表れだすと相場の勢いが弱まっていることを表すため心配になる

実体の長い陽線が、実体が短くなり上ヒゲが表れると、相場の勢いが弱まっていることを表します。
そのため、これまでの上昇相場から下降相場へと変わる可能性があるのです。

投資家としてはできる限り高値で売りたいわけですので、相場の勢いが弱まりトレンドが転換するリスクを考え心配になります。
未来の相場を完全に読むことはできませんが、実体とヒゲは今後の予測をするうえで重要な役目を果たします。

陰線と陽線のヒゲから予測するその後の相場の展開について

終値が下がった陰線も、終値が上がった陽線も、どんなヒゲが付くかによって相場の強さを予測することができます。
どのようなヒゲが付いた場合に注意が必要なのでしょうか。

陰線と陽線が安値圏や高値圏でヒゲを付けた場合、その後の展開はどうなるのでしょうか。
陰線と陽線のヒゲから見るその後の相場の展開について、確認していきましょう。

陰線に下ヒゲがある場合は上ヒゲとの長さの違いによって相場の力関係が分かる

陰線とは始値よりも終値の方が低いことを表しています。
つまり、値下がりした場合に表示されるローソク足のことです。
陰線で下ヒゲがある場合は、上昇を暗示する場合と、値下がりの力が強いことを表す場合があります。陰線の下ヒゲが短く、上ヒゲが長い場合は、高値よりも安値付近で終値を付けたことを表し、値下がりの力の方が強いことを示します。
そのため、さらに値下がりすることが予想されます。一方で、陰線の下ヒゲが長く、上ヒゲが短い場合は、安値よりも高値付近で終値を付けたことを表し、値上がりの力が強いことを示しており、その後、値上がりすることが予想されます。
また、陰線に上ヒゲだけがあり下ヒゲがない場合は、売りが強いことを表し、一方向に一貫して動いたことを示します。
大きく下落する際に表れることが多いローソク足です。
陰線が頻繁に表れる場合は相場が下落している際です。陰線へのヒゲの付き方を見れば、下落する力が強いか弱まっているかを予測することが可能です。

陰線同様、陽線に付いているヒゲの長さで上昇の力が強いかどうか予測できる

陽線とは始値よりも終値の方が高いことを表しています。つまり、値上がりした場合に表れるローソク足のことです。

陽線に上ヒゲがある場合は、値上がりの力が強い場合と、値上がりの力が弱い場合とがあります。陽線の上ヒゲが長く、下ヒゲが短い場合は、安値付近に終値があり、相場がやや弱いことを表し、値上がりする力が弱く下降する可能性があることを示します。
そのため、上昇から下降に転じる際などに表れるローソク足です。一方で、陽線の上ヒゲが短く、下ヒゲが長い場合は、高値付近に終値があり、値上がりする力が強いことを示します。

そのため、上昇していく際に表れやすいローソク足です。
また、価格が急騰している場合などは、上ヒゲがなく下ヒゲのみの陽線が表れやすいです。

陽線が続くと価格は上昇傾向にありますが、ヒゲの付き方を注意して見れば、上昇する力が弱まっていることが分かり、トレンドの転換を予測できます。

高値圏で陽線にヒゲがついた場合は下降トレンドへ転換する可能性もある

高値圏で陽線にヒゲが付いた場合は、値下がりする可能性があります。
上昇している際は、陽線に上ヒゲがなかったり、陽線に上ヒゲが短く下ヒゲが長かったりするものです。
しかし、ずっと上昇を続けることはありえません。
どこかのタイミングで上昇する力が弱くなり、下降が始まります。
高値圏で陽線に上ヒゲが長く付いた場合などは少し注意が必要です。上昇する相場が弱まっている可能性があり、場合によってはトレンドが変わります。

確実にヒゲだけでトレンド転換を読むことは難しいですが、一つの可能性として見ることができます。

安値圏で陰線にヒゲがついた場合は上昇トレンドへ転換する可能性もある

高値圏で陽線に上ヒゲが短く下ヒゲが長く付いた場合同様に、安値圏で陰線にヒゲが付いた際も注意が必要です。
通常、下降していく際は、陰線に下ヒゲがなく上ヒゲだけだったり、下ヒゲが短く上ヒゲが長かったりするローソク足が頻繁に表れます。

しかし、いつまでも下降が続くわけがなく、どこかのタイミングで下降する相場が弱まり、上昇へ転じます。
安値圏で上ヒゲが短く下ヒゲが長い陰線や、上ヒゲがなく下ヒゲだけの陰線が表れれば、トレンドが転換する可能性があります。
これらの陰線が表れても、再度下降を続ける可能性もありますが、上昇に転ずる可能性も高く、注意が必要です。

このような陰線が出た場合は上昇トレンドへ転じることも視野に入れて相場を見るようにしましょう。

ヒゲや実体で確実に相場を読めるわけではないが非常に重要な指標になる

ヒゲや実体はチャートを見る際に非常に重要な存在です。
特にチャートを見ながらリアルタイムで株を売買するタイミングを見計らっている場合は、一つひとつのローソク足の実体やヒゲの動きが気になります。
相場に絶対はありませんので、ヒゲや実体を見て分析・予測をしても確実に当たるわけではありません。

しかし、相場の勢いなどは比較的如実に表れる傾向があります。

長期投資でほったらかしの場合は、一つひとつのローソク足が気になることは少ないですが、投資判断を下そうと考えながらチャートを見守っている場合は、ヒゲや実体の動きがとても気になるものです。

これから株式投資を行う方などは、まずローソク足の見方を把握しましょう。

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