• 景気動向指数は何を意味する指標?その意味と株式投資との関連を知ろう!

景気が回復しているのか後退しているのかを示してくれる景気動向指数

2017年11月25日

株式投資をしていると、あるタイミングで市場全体が動くことがあります。
そのタイミングのひとつが政府などから景気に関する指数や指標が発表されるタイミングです。その指標の中でも重要だと考えられているのが景気動向指数です。

景気動向指数は景気全体の現在の状況や将来の動向を予測するために有効な経済指標です。
景気動向指数に注目することで株式市場の将来的なトレンドを判断するのにも役立ちます。

では、景気動向指数とはそもそもどんなものなのでしょうか。だれがどのように判断しているのでしょうか。
そして景気動向指数をどのように読み解けばよいのでしょうか。

景気動向指数とは?景気の上昇度合や景気全体の動きを読み取ることができる

景気動向指数という言葉を耳にすることは少なくはありません。テレビのニュースや新聞でもよく気かけます。
その理由として景気動向指数は毎月発表されていることと、発表されるたびに注目を集めていることが上げられます。

なぜ景気動向指数を頻繁に発表しているのでしょうか。そしてなぜこれほどに注目を集めるのでしょうか。まずは景気動向指数がどのようなものかを確認します。

景気動向指数とは景気の現状判断、将来予測のための総合的な指標

景気動向指数は景気の現状判断、将来予測のための指標です。
景気をどのように判断し、予測するかは、投資の場面に限らず重要なことなので発表のたびに注目されているのです。

経済活動において重要な生産、雇用などの指標のうち景気に敏感に反応する各指標の動きを統合した数値が景気動向指数です。
景気動向指数を作成するのに利用される指標には29系列があり、それらはさらに景気に先行する指標、ほぼ一致して動く指標、遅れて動く指標に分別されます。

さらにそれらの29系列の指標から導き出される景気動向指数にはCIとDIという2種類があり、景気変動の全体的な量的な変化を見るものと、景気が改善している指標の割合を示すものがあります。

株式投資において景気動向指数の意味を知ることのメリット

景気動向指数は景気の現状を判断し、将来予測に役立つものです。
将来的に景気が上向くと予測できれば、株価も上昇することが予測されます。逆に景気が下向きに転換したと判断できれば株価も下がっていくことが分かります。

このように株式投資においても、景気動向指数の意味を理解し読み解くことで、有効な判断材料のひとつとして利用することができるのです。

2つの景気動向指数と算出のために使われる29系列の指標

景気動向指数にはCIと呼ばれる指数とDIと呼ばれる指数があります。
日本では従来景気の回復度合いを示すDIが主に使われていましたが、世界標準的な指標であるCIによる発表に切り替えられています。ただ、景気の改善度数も便利なのでDIも引き続き作成され、発表されています。

CI(コンポジット・インデックス)とDI(ディフュージョン・インデックス)の違いとそれぞれの読み解き方

CIとDIの違いについて少し詳しく見ておきましょう。CIは構成する29系列の指標の動きを合成し、景気全体の動き方の大きさやテンポを表します。DIは同じ29系列のうち改善しているものの割合を示しており、景気の波及度合いを示しています。

CI、DIそれぞれの数値の読み解き方はどうでしょうか。
CIについては平成17年を100とし、前月からの指数の増加が大きければ景気回復のスピードが速いということが判断できます。
それに対してDIは50%を基準として上昇を示している指標が50%を上回っていれば景気が拡大していると理解することができます。

景気の動きに数か月先行して動く11の先行指数と呼ばれる指標

景気動向指数を作成する上で29系列の指標を用いることはすでにご説明したとおりです。

これらの29系列は生産、在庫、投資、雇用、消費、企業経営、金融、物価、サービスの分野から選ばれてます。その29系列の中でも景気の動きに先行して数値に変化が現れるものを先行指数と呼びます。この先行指数は11系列あります。
先行指数は主に需要の変動に関るもので、例えば新規求人数などがこれにあたります。

景気の動きと同じように動く一致指数は生産の調整に関る9系列

景気の動きとほぼ一致して動く指標は一致指数と呼ばれます。一致指数は生産の調整に関る指数で9系列あります。例えば有効求人倍率などはこの一致指数に分類されます。

生産能力の調整を表す遅行指数は景気の動きに遅れて動く

景気に先行して動く指数を先行指数、景気の動きとほぼ一致するものを一致指数と呼びます。これらに対し、景気の動きから遅れて変動を示すのが遅行指数です。
遅行指数は9系列あります。遅行指数は半年から1年遅れて動きを見せるので、景気動向の確認のために用いられます。

CI、DIそれぞれの景気動向指数の計算方法を簡単に確認

景気動向指数は政府によって作成され発表されます。
景気動向指数の数値だけを見ていくのであれば、発表資料に従えば事足ります。しかし、指数の内容を詳しく分析しようとするのであれば、景気動向指数の求め方を知っておく必要がでてきます。

CI、DIという2つの景気動向指数の求め方について簡単に確認していきます。

CIの計算方法は対応変化率、基準化変化率、合成変化率から求める

CIの計算方法はDIに比べるとかなり複雑です。CIを計算するには合成変化率を求める必要があります。そして合成変化率を求めるためには対応変化率、基準化変化率を求めます。
まずは対応変化率の求め方を見てみましょう。

対応変化率=(当月値-前月値)/(当月値+前月値)/2×100
となります。次にこの対応変化率を用いて対応変化率のトレンドを求めていきます。
対応変化率のトレンド=「外れ値」を処理した対応変化率の60ヶ月分を平均した値です。

これらの値に加えて四分位範囲を用います。四分位範囲とは上位25%の値から下位25%の値を引いたものです。
ここまで来てやっと基準化変化率を求めることができます。

基準化変化率=(「外れ値」を処理した対応変化率-対応変化率のトレンド)/四分位範囲
これで合成変化率を求めることができるようになりました。

合成変化率=対応変化率のトレンドの平均値+四分位範囲の平均値×基準化変化率の平均値
こうして求めた合成変化率は前月との比較して用いるのでさらにもう一段階計算します。
CI=前月のCI×(200+合成変化率)/(200-合成変化率)
かなり複雑ですが、結局CIは前月からの景気の動向の量的な変化をはかるものなのです。

DIの計算方法はCIよりもかなり単純で指数の増加、横ばい、減少を整理する
DIの計算はCIに比べるとかなり単純です。手順としてはまず各系列の指数の3ヶ月前の値と比較して増加、横ばい、減少について整理します。それから先行、一致、遅行の各系列に対して増加を+1、横ばいを+0.5、減少を-1として計算します。その上で系列数における+の割合がDIとなります。式に表すとこうなります。
DI=+であった系列数/系列数×100

景気動向指数に意味や読み解き方をマスターして株式投資に活かしましょう

景気動向指数の意味や数字の読み解き方について見てきました。景気動向指数にはCIとDIの2種類があります。
CIは景気全体の量的な変化を見るもので100を基準とし、前月から何ポイント増減したかを景気判断の材料にします。DIは景気の改善度合いを示すもので50%を基準とし、どの程度景気が回復しているかまたは後退しているかの判断に使います。

また、景気動向指数には実際の景気に先立って動く先行指数、景気と一致して動く一致指数、そして景気から遅れて動きを見せる遅行指数があります。株式投資においては先行指数を読み解くことで、将来の景気の予測がたち、株式への投資のタイミングを計ることができるようになります。

このように景気動向指数の意味や読み解き方を理解することで、株式投資において利益を出すことのできる確率をあげるための大きな武器となります。

著者情報
オールマイティなトレーダーを目指して日々奮闘中 投資で5000万円貯める事が目標。 基本ビビりなので日々可愛い利益をコツコツ貯めています。

RELATED