• NISAで売却して非課税枠が空いた場合は?損失が出た場合はどうなるのか?

NISA開設前に非課税枠の扱われ方や損失が出た際のことも把握しておく

2017年8月3日

最大5年間で600万円もの非課税枠があることで人気の高いNISA。
1年ごとに120万円の投資非課税枠がありますが、商品を売却した際に枠はどのようになるのでしょうか。また、NISAで損失が出た場合は、一般口座や特定口座のように損益通算や繰越控除はできるのでしょうか。

これから、NISAを開設予定の人は事前に内容を把握して、効果的に使用できるようにしましょう。

NISAで売却をして空き枠ができた場合はどういう扱いになるのか?

NISAの非課税枠内の商品を売却した場合、その枠はどのような扱いになるのでしょうか。
復活して再利用できるのか、もう使えないのかによって売買の仕方も変わってきます。NISAを使い始める前から把握しておかなければ、後ほど困ってしまいます。

ここでは、売却した枠がどうなるのか、枠を使いくれなくて余った場合はどうなるかについて確認していきましょう。

売却して非課税枠内に空きができた場合、もう一度購入していいのか?

NISA口座は、1年間で120万円の投資非課税枠があります。
A社株40万円、B社株30万円、C社株50万円など、120万円分の投資で得た売却益や配当金・分配金にかかる税金が非課税となります。例えば、B社株30万円を売却すると、保有株は90万円分となります。

この場合は、120万円の非課税枠に達していないため、追加で30万円分の商品を購入すると非課税の対象になるのでしょうか。

それとも、追加で購入はできないのでしょうか。売却によって非課税枠が復活するかどうかによって、売買計画も変わってきます。

売却して空き枠ができたとしても、非課税枠は復活・再利用することはできない

売却したからといって非課税枠が復活することはありません。

そのため、B社株30万円を売却した後に、その枠を使って新しく商品を購入することはできません。あくまでも1年間の非課税枠は120万円となっており再利用はできないようになっています。

ただし、翌年1月以降であれば新たな120万円の非課税枠によって、上場株式や投資信託の買付けができます。

非課税枠が復活・再利用すると思って、誤って売買しないように注意しましょう。

非課税枠の復活・再利用ができないだけでなく持ち越しもできない

上場株式などを売却しても非課税枠を復活させることはできません。
だからといって、120万円のうち60万円を使用して、残りの60万円分を翌年へ持ち越すこともできません。枠を使い切っても余ったとしても、翌年は120万円の投資非課税枠です。

NISAで株式などを売却して損失が出た場合はどうなるのか?

NISAを利用していて必ず利益が出るとは限らず、損失が出る可能性も十分にあります。
もし売却して損失が出た場合はどのようなメリットがあるのでしょうか。それとも利益が出た場合でしかNISAのメリットはないのでしょうか。
損失が出た際に注意したいとこや損益通算、繰越控除について、NISA口座は確定申告がいらない口座と言われる理由について確認していきます。

NISAは損益通算ができないため株式を売却して損をしても税金の優遇が効かない

NISAは、利益が出た時には非課税という大きなメリットを得れますが、損失が出た時には損益通算などが適用されずデメリットしかありません。
一般口座や特定口座の場合は、損失が出ても損益通算ができるため、高い節税効果が期待できます。例えば、A証券会社の口座では50万円の利益が出て、B証券会社の口座は50万円の損失が出たとします。

損益通算ができない場合は、A証券会社の方は50万円×20.315%=101,575円ほどの税金が課税されます。
そして、B証券会社は損失なので税金は0円です。

しかし、損益通算ができればそれぞれの利益と損失を相殺できますので、A社の利益とB社の損失を合わせて利益0円として確定申告できます。
そのため、税金は非課税となり大きく節税できます。NISAの場合、損益通算ができないため高い節税効果は期待できません。

損益通算だけでなく3年間の損失の繰越控除もできない

NISAは、損失が出た時に損益通算ができないだけでなく、損失の3年間の繰越控除もできません。
一般口座や特定口座の場合は、上場株式などを売却して損失が出ると最大3年間繰越して、損失金額を控除することができます。

繰越控除ができることで、その年の損失を向こう3年の利益と相殺でき、高い節税効果が期待できます。

NISA口座は利益が出ても損失が出ても非課税なので確定申告をする必要がない

NISA口座の場合は、投資非課税枠の120万円までしか商品が購入できませんので、利益が出たとしても非課税で税金がかかりません。
また、損失を出したとしても損益通算や繰越控除も行うことができませんので、利益が出ても損失が出ても税金はかからないため、確定申告をする必要はありません。

NISAは空枠の復活はなくて損益通算や繰越控除もできないことを理解しておく

NISAは売却をして非課税枠に空きができたとしても、その枠が復活・再利用できることはありません。
年間の非課税枠=投資額ですので、売却しようがしまいが120万円投資した時点でそれ以上の非課税枠は使えなくなります。

損失が出た場合は、一般口座や特定口座のように損益通算や繰越控除ができないことを理解しておきましょう。
NISA口座は利益と損失のどちらが出ても税金がかからないため、確定申告を行う必要もありません。しっかりと把握をした上で、使っていきましょう。

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