• NISA口座には新しい投資資金で対象商品を購入する必要があること

NISA口座には新しい投資資金で対象商品を購入する必要があること

2017年7月27日

上場株式や投資信託の売却益や配当金・分配金への税金が非課税になる特徴を持つNISA。
収益を増やせることから、多くの人が口座開設して利用しています。しかし、NISAを開設できるのはまったくの投資初心者だけでなく、投資経験があり既に商品を保有している人も対象です。

既に保有している商品の扱いはどうなるのでしょうか。

NISA前に保有している商品の非課税の有無や、NISAへ移せるかどうかについて紹介します。
既に投資経験のある人で、これからNISA開設を検討している人は参考までにご覧ください。

上場株式など既に保有している商品はNISA口座へ移せない

NISA口座開設前から保有している上場株式などの売買益や配当金も、NISAを開設すれば非課税の対象となるのでしょうか。
また、既に持っている商品をNISA口座に移すことは可能なのでしょうか。これらの条件・制限を把握しておかないと、NISAを上手く活用することができません。

NISAのルールを把握して保有している上場株式などの対処方法も事前に考えておきましょう。

NISAの非課税を受けるには新しい資金で対象商品を購入する必要がある

NISAは120万円の非課税投資枠が1年ごとに設定され、最大5年間で600万円の非課税となります。
対象となるのは上場株式や株式投資信託、不動産投資信託、上場投資信託などです。非常に便利なNISAですが、注意しなければならない点もあります。

それは、NISA開設前までに特定口座・一般口座で保有している株式や投資信託の売買益や配当金・分配金は、非課税にはならないことです。
また、特定口座・一般口座から上場株式などをNISA口座へ移して非課税にすることもできません。

NISAはあくまでも口座開設後に購入した対象商品しか非課税対象になりません。
そのため、NISAの非課税枠を使うには、NISA開設後に新しい資金でNISA対象商品を購入する必要があります。

投資資金がなくてもNISAで運用したい場合はどうすれば?

NISAで運用したいけども、NISA対象商品を新しく購入するための投資資金がないという場合はどうすればいいのでしょうか。

投資資金が貯まるまで待つしかないのでしょうか。しかし、貯めることに時間をかけているとNISA期間も終わってしまうかもしれません。

投資資金がない場合に新しくNISA商品を購入する方法について確認していきましょう。

投資資金はないが保有している商品とは違う金融商品に興味がある

どれだけ上場株式などを保有していても、NISAで運用したい場合は新しく対象商品を購入しなければなりません。

ただし、購入するにしても相応の資金が必要となります。「どうしても株式投資信託で運用したい」「新しく不動産投資信託の運用を開始したい」「上場投資証券に興味がある」など、投資資金はないが保有している金融商品とは違う商品に興味がある場合、どうすればいいのでしょうか。

お金を貯めていく方法もありますが、保有している上場株式などを売却して資金を作る方法もあります。

いったん保有している商品を売却して現金化→NISA対象を購入

投資資金がないにも関わらず、保有している商品とは違う金融商品に興味がある場合は、保有商品を売却する方法があります。
保有してしている上場株式や投資信託を売却・解約すれば現金化ができます。
現金化して手元にできた投資資金を元に、株式投資信託や不動産投資信託、上場投資証券などのNISA対象商品を購入しましょう。

そうすることで、NISAの非課税の恩恵も受けれますし、興味のある金融商品にも投資ができます。
すぐに希望価格で売却できない場合もあるため時間がかかる可能性があることと、税金がかかる恐れもあることを理解しておきましょう。

属性や商品の売却益の額によっては税金がかかることもある

注意しなければならないのが、保有している上場株式などの商品を売却する際に税金がかかることもあることです。
例えば、30万円で購入したA株が株価が倍になり60万円で売却できたとします。この際、「60万円−30万円=売却益30万円」となります。株式で得た利益に関しては20.315%の税金が課税されます。

そのため、売却益30万円×税率20.315%で60,945円程度の税金がかかります。
売却益が大きくなるほど税金額も大きくなるため「こんなに税金を支払うなんて知らなかった」とならないように事前に計算しておきましょう。

ただしサラリーマンは給与所得以外の所得が20万円未満の時は非課税になるなど、属性や売却益の額によっては税金が課税されない場合もあります。
また、売却によって損失が出ているものもある場合は、損益通算もできて節税できますので、自分の場合はどうなのか必ず確認しておきましょう。

NISAを運用するときのポイントをしっかり理解しましょう

いかがでしたでしょうか。
NISAは既に保有している商品は非課税の対象にはなりません。

また、特定口座や一般口座からNISAへ移すこともできません。NISAの非課税投資枠を使用するには、あくまでもNISA開設後に対象商品を購入した場合のみです。
商品購入にはある程度の資金が必要ですが、資金がない場合は保有商品の売却も検討してみても良いでしょう。ただし、売却の際は税金がかかる場合もありますので事前に確認をした上で判断するようにしましょう。

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