国内・海外に展開し幅広く電気計測器などを製造している

2017年11月7日

日置電機という企業や「HIOKI」ブランドはご存知ですか。おそらく業界に携わる人や関わりのある人でないとご存知ないかもしれません。日置電機は老舗の電気計測器メーカーであり、国内・海外で展開し、業界では非常に有名な存在です。2016年までは株主優待制度もありましたが、2017年からは株主優待が廃止となり、配当金を上げることになりました。
ここでは、日置電機の企業情報や投資情報などについて紹介します。初めて日置電機を知った方も、モノづくり企業に興味がある方は参考にご覧ください。

開発から販売サービスまで一貫して行う老舗電気計測器メーカー

日置電機は、2015年に創業80周年を迎えた老舗企業であり、電気計測器の開発や生産、販売やサービスを一貫して行う電気計測器メーカーです。「HIOKI」ブランドの高品質低コストな製品を実現し、多くの現場に提供しています。
売上高の10%以上を研究開発費に充てており、新技術や新製品開発にも力を注いでいます。開発担当者自身がお客様を訪問して、どのような製品が求められているかニーズを把握し、新製品開発にフィードバックするなど「お客様と共に創る製品」という考え方が根付いています。

「人間性の尊重」「社会への貢献」を理念に掲げており、社員1人ひとりが最大限に能力を発揮できる環境作りを大事にしている企業でもあります。少年硬式野球やジュニアスポーツクラブ、HIOKI祭り、楽器の寄贈、公開講座など地域貢献・環境活動などにも積極的に取り組んでいます。

なにを製造しているのか?高性能な電気計測器など幅広く製造している

日置電機は非常に多くの製品ラインナップを揃えています。

  • メモリハイコーダ
  • 記録計
  • 超絶縁計
  • pAメータ
  • エレクトロメータ
  • 電源品質アナライザ
  • クランプ電力計
  • 電力ロガー
  • 絶縁抵抗計
  • メーターリレー
  • 変流器
  • 分流器
  • データロガー
  • 絶縁耐圧試験器
  • 漏れ電流計
  • 電流センサ
  • カレントプローブ
  • クランプメーター
  • クランプ電流計
  • 環境測定
  • コンパクト
  • デジタルマルチメータ
  • キャリブレータ
  • 任意波形発生器
  • LCRメータ
  • インピーダンスアナライザ
  • 抵抗計
  • バッテリーテスター
  • パワーメータ
  • パワーアナライザ
  • PVメンテナンス測定器

など、他にも多数の製品を製造販売しています。

「実績や歴史」創業80年以上国内・海外に展開し、さまざまな賞を受賞している

日置電機は1935年創業、1952年設立で資本金32億9,946万円、従業員数812名(2016年12月31日現在)の企業です。
1935年に創業者が指示電気計器の製作を開始し、1938年に日置電機計器製作所を設立します。1946年にはテスタの第1号器を発売。1952年に日置電機株式会社を設立します。
同年、アメリカ極東空軍の航空機用マルチテスタ製造工場に指定します。そして、1954年に極東空軍指定工場の実績が認められ北米へ輸出を開始します。

1965年にはVU計の量産を開始。1970年にはニューヨークに現地法人を設立し、1971年にはクランプ電流計CT-300を発売します。1973年には絶縁抵抗計IR-305と接地抵抗計ER-309を発売します。1975年にはディジタルハイテスタ3201を発売します。1977年にアメリカでHIOKIブランド製品の販売を開始し、同年、ディジタルクランプハイテスタ3202を発売。
1983年にクランプオンパワーハイテスタが省エネルギーセンターの優秀製品賞を、また日本機械工業連合会より優秀省エネ機器賞を受賞します。同年、JIS優良工場として東京通商産業局長賞も受賞します。1985年にはグッドデザイン賞を初受賞。

1991年に株式店頭公開し、同年、少年硬式野球の「上田南リーグ」を設立。1992年には緑化優良工場として「日本緑化センター会長賞」を受賞します。1994年に日置フォレストプラザ株式会社を設立。1996年には第21回日本発明大賞「池本発明功労賞」を受賞し、同年、バッテリハイテスタ3550が電設工業展製品コンクールで「関西電力社長賞」を受賞。1998年にはアメリカにHIOKI USA CORPORATION、翌年には日置エンジニアリングサービス株式会社、2000年には台湾に合弁会社のTKK HIOKIを設立します。
2003年に東京証券取引所市場第一部に上場します。2006年には台湾に合弁会社のTHT TECHNOLOGYを設立、2007年には日置(上海)商貿有限公司を設立します。

2008年には世界初の金属非接触式電圧計(セーフティハイテスタ)を開発・販売します。2014年にはアメリカの展示会APEX2014の検査装置部門で受賞、JECA FAIR2014製品コンクールでは国土交通大臣賞を受賞、同年、電圧センサPW9020がグッドデザイン特別賞も受賞します。2015年には第45回機械工業デザイン賞の「審査委員会特別賞」を金属非接触型電圧千差PW9020、クランプオンパワーロガーPW3365が受賞。また、電圧センサPW9020がドイツデザイン賞を受賞します。2016年にはドバイに中東駐在員事務所を設立し、インドにHIOKI INDIA ENGINEERING PRIVATE LIMITEDを設立します。

日置電機株式会社の株価や配当

ここでは、日置電機の株価や利回り、必要投資金額などについて確認していきましょう。
実際に投資を検討する際は、下記数値だけでなく最新情報や過去からの推移なども確認した上で投資判断をするようにしましょう。
※日置電機は2017年6月分より株主優待を廃止しています。

事業の種類:電気機器 優待の価値:—円
優待の種類 権利確定月・日 優待回数
6月末日(現在は廃止) 年1回
株価 配当利回り 優待利回り
2,179円 2.29% —%
必要投資額 単元株数 1株あたりの配当
217,900円 100株 50円

日置電機の株主優待は2017年6月末日から廃止。今後は配当を増額予定

日置電機の株主優待は以前まで信州りんごが受け取れましたが、2017年6月30日基準日より株主優待制度を廃止。
これまでは1株あたり年間20円の配当・連結配当性向30%を目処でしたが、株主優待制度廃止後は連結配当性向40%を目処として、より一層の利益還元を計画。

日置電機のグループ会社は国内は生命・損害保険代理店を運営する日置フォレストプラザ株式会社のみで、後は海外を中心に展開しています。

日置電機の連結子会社
日置フォレストプラザ株式会社
HIOKI USA CORPORATION
日置(上海)商貿有限公司
HIOKI SINGAPORE PTE.LTD.
HIOKI KOREA CO.,LTD
HIOKI INDIA ENGINEERING PRIVATE LIMITED

2016年12月期は減収減益 2017年12月期は増収増益予想 2Q経常利益進捗は約57%

2016年12月期業績
売上高 :181億3,100万円
営業利益:16億7,700万円
経常利益:16億8,200万円
利益  :11億6,700万円

2017年12月期の会社予想
売上高 :197億円(+8.7%)
営業利益:21億7,500万円(+29.7%)
経常利益:23億円(+36.7%)
利益  :17億2,000万円(+474.4%)

2018年12月期第2四半期連結業績(2017年7月14日発表)
売上高 :102億5,700万円(前期比+8.7%)
営業利益:12億3,500万円(前期比+12.6%)
経常利益:13億2,200万円(前期比+24.1%)
利益  :9億5,800万円(前期比+27.0%)

第2四半期の経常利益の進捗率は約57%で推移しています。
国内市場では自動車及び電子部品業界の設備投資が堅調、海外市場でもアジアを中心に電子部品業界の設備投資が堅調に推移。電子部品やバッテリーなどの生産ラインに必要な計測器の売上が順調です。また、コスト削減や生産性工場、原価低減とロボットを活用した効率化に積極的に取り組んでいます。結果、売上高・利益ともに前期比増となっています。
2017年8月10日現在のPERは17.26倍、PBRは1.36倍です。

株価がもう少し下がったタイミングで判断したい初心者でも検討できる銘柄

日置電機は2017年から株主優待は廃止となっています。必要投資金額は217,900円で、配当利回りは2.29%です。2016年12月期は大幅に減収減益となりましたが、2017年12月期は増収増益予想で、2Qまでの進捗は比較的順調です。
株価はここ1年は緩やかに上昇しています。優待がありませんので、純粋にインカムゲイン・キャピタルゲインを狙った投資となります。

今期の業績は比較的好調なだけに、3Qなど今後の業績次第では更に株価が上がりそうです。できれば、株価が下がったタイミングで判断し、中長期でじっくりと持ちたいところです。投資金額はそこまで高くありませんので、初心者でも十分検討できる銘柄です。

株主優待は廃止だがインカムゲイン・キャピタルゲイン狙いで初心者も検討したい

日置電機は、電気計測器の開発や生産、販売やサービスを一貫して行う「HIOKI」ブランドの電気計測器メーカーです。非常に幅広い製品を製造販売しており、拠点やグループ会社は国内・海外に多く展開しています。
残念ながら株主優待は廃止となりましたが、その分配当金が増額されますので、初心者の投資先としても十分検討できます。今期は2Qまで業績は順調に推移しており、今後が楽しみです。