• 岡谷銅機の株主優待は「山の幻愛知米ミネアサヒ」。創業300年を超える鉄鋼・機械商社の老舗企業

鉄鋼、特殊鋼の販売や加工を中心に情報・電機、産業資材など、9部門の事業を展開する

2017年11月10日

岡谷鋼機という企業をご存じでしょうか。創業300年以上を誇る老舗の鉄鋼メーカーです。
鉄鋼製品だけでなく、電機・電子部品や配管住宅設備、食品の輸出入など幅広く事業展開しています。

岡谷鋼機はどのような株主優待なのでしょうか。また、投資対象としてどれくらい魅力があるのでしょうか。
ここでは、岡谷鋼機の株主優待情報や企業情報、投資情報などについて、紹介します。

長年にわたり培われた技術と経営戦略

岡谷鋼機は名古屋に本社を置く鉄鋼メーカーです。創業はなんと1669年、2017年で348年の歴史があります。創業と時から現在まで金物を中心とした業態は変わっていませんが、鉄鋼製品のほかに、特殊鋼、非鉄金属、電機・電子部品、化成品、機械工具、配管住宅設備、そして食品の輸出入まで幅広く取り扱う企業です。

岡谷鋼機という屋号を使用し始めたのは1943年からで、1967年には売上高1000億円を達成しています。また海外進出にも積極的で、海外16の地域に拠点や現地法人があります。

日本では聞きなれないかもしれませんが、エノキアン協会という国際組織に加入しており、全世界でも85社のみ加入が認められた協会です。日本ではそのうち5社が加盟しており、加盟の条件は創業200年以上であること、創業者の子孫が経営者または役員であること、家族が会社のオーナーもしくは筆頭株主であること、加入の段階で健全な経営を続けていることが加入の条件となっており、これを満たす日本企業5社の中の1社です。

また農具や工具に関しての伝統ともいえる技術を保持しており、古くからいろいろな企業に技術を提供してきました。これまでに培われた技術と経験をもとに、岡谷鋼機グループ全体で84の会社から成り立っています。

岡谷鋼機株式会社の株価や配当

事業の種類:卸売業 優待の価値:ー
優待の種類 権利確定月・日 優待回数
飲食料、図書カード 中間配当8月末 期末配当2月末 年2回、2月末100株、8月末200株
株価 配当利回り 優待利回り
7940円 2.14% 0.07%
必要投資額 単元株数 1株あたりの配当
794,000円 100株 (予想)中間85円、期末85円、計170円

株主優待で皇室献上米「ミネアサヒ」を受けとれる

岡谷鋼機の株主優待では、愛知県が誇る皇室献上米ミネアサヒが2月末の時点で単元株数以上を保有することにより受けとることができます。つまり80万円ほどの資金があれば年に1回は優待が受けられることになります。
ただし年2回あるこの優待は、8月末では200株以上の保有が必要になります。

ミネアサヒは非常に流通量が少なく、おいしいコメであるといわれています。
日常口にするものですので、年に2回おいしいものが食べられるということは投資家にとってのメリットでもあります。

岡谷鋼機では以前より事業を4つのセグメントに分けています。伝統の鉄鋼セグメント、ネットワーク部門やエレクトロニクス部門を擁する情報・電機セグメント、メカトロニクスを推進する産業資材セグメント、食品生産から物流、街づくりを手掛ける生活産業セグメントです。

これらの分野分けは、投資方法で言うところの分散投資に当たり、経営リスクの低減を目的としています。
名古屋証券取引所上場での企業規模としては日本では珍しいかもしれませんが、いくつもの分野を持つことで、1度のリスクイベントに対しての耐性が非常に高まります。

鉄鋼メーカーならではの苦戦と事業展開の可能性

従来から鉄鋼メーカーは海外企業との価格競争で熾烈な生き残りを演じてきました。
特に為替相場の変動における海外需要の増減は日本のメーカーにとって主たる収入源となっています。

しかしながら2015年以降のアジア市場におけるGDP伸び率の低下などを受け、建設資材や岡谷鋼機のように自動車向け部品の製造を手掛けるメーカーには逆風となっています。

売り上げは2008年2月期をピークにしてまだ越えることはできませんが、事業展開が功を奏して2016年には最高益を記録しています。しかし2017年2月期の決算では営業益にして14.1%の減少が見られるなど、自動車部品を中心とする鉄鋼産業のみにスポットライトを当てるならば先行きはあまり明るくありません。

しかし岡谷鋼機にはGih-2020という中期計画が存在します。時代の変化に即して先端技術、商品の取り扱い拡大への挑戦や、地域密着型のモノづくりサービスの展開を行うことにより、高付加価値型の産業への変化を始めています。
2015年までに計画をしていた前中期計画では、売り上げは達成できなかったものの、利益や海外売上比率などは目標を超える伸び率を示していました。
そのため日本国内のみならず、新興市場まで手広くできるというメリットがあります。そのため2020年までにはさらなる高収益化が可能となる見込みです。

アジア市場と資源価格を読みとることがカギ

岡谷鋼機の事業展開の多くはアジア圏で展開しています。そのためアジア市場の伸びは岡谷鋼機の株価や収益の基盤となる可能性が高くなります。

これまでもメーカー系の株式を手掛けたことのある投資家であれば、インフラ投資や住宅市場などにおける可能性についての投資はしやすくなります。
またここ10年ほどでいえば鉄鉱石の価格は右肩下がりの傾向にあり、鉄鋼関係では原材料調達価格の低下がみられる半面、アルミなどの非鉄金属は2017年初頭より価格の上昇が見られます。

しかし原材料の価格は高騰しているわけでもないので、アジア投資には大きな障害とはならない見通しです。
そのため、日本とは人口ピラミッドの形が違うアジア圏や諸外国への「産業未成熟地域におけるインフラ等を含めた包括的な発展」という括りの投資をしている投資家はポートフォリオに入れるとよいでしょう。

こういったニーズが発生しやすい分野での事業展開は、長期的に安定した収益を見込むことが可能です。
また岡谷鋼機の株式は、配当利回りが2%を超えることがポイントです。
利回りが2%を超える企業は東証1部でも上位に位置するため、名古屋証券取引所上場の銘柄として非常に高配当であるといえます。

一族経営でも資金調達能力の高い銘柄を

株式会社を経営するに当たり、一族経営は敬遠される傾向にありました。
しかし経営者が創業者一族である企業のメリットが多いことも確かです。
例をあげるならば、一族経営や持ち株比率が高いということは、配当利回りが高くなりやすいです。

そして持ち株の売却に積極的でない方がほとんどであるので、大きく値崩れがしにくい傾向にあります。このように長期投資には向いている傾向を示します。
そのため地域特性なども出やすく、その企業が本社を置く地域の名産品などが株主優待として提供されやすいです。

そのため投資先に選ぶ企業としては、本社を置く地域の銀行からも信頼が厚く、持ち株会社である岡谷鋼機のような会社は、投資対象として高い評価をつけることになります。